MTBFは、機器に故障が発生する確率を指します。これは主に修理可能な機器や交換可能なコンポーネントで有用です。MTBFは
修理サービスの統計的必要性を推定するために使用されます。
故障の回数をカウントし、総運転時間を故障数で割ることで、MTBFを直接計算できます。ただし、MTBFは通常、製品に使用されているコンポーネントとそれらの個別の実績の統計的分析によって推定されます。MTBFは時間単位で表されます。例えば、100,000時間のMTBFは、平均して機器を100,000時間使用するごとに故障が発生すると予想できることを示しています。MTBF計算は、製品の動作寿命中、一定の故障率が続くことを前提としています。しかし、実際の故障は製品寿命の初期と製品寿命の終わりに近い後期に多く発生します。
MTBFは個々の製品よりも大規模な設備において有用な指標です。例えば、平均的なパーソナルコンピュータ(PC)の電源はのMTBFは100,000時間以上(11年以上)となっています。PCが時代遅れにならずに11年間稼働し続けることはまれです。したがって、ユーザーはPCの寿命期間中に電源故障が起こったときのための計画を立てる必要はありません。
しかし、何千台ものサーバーを有するデータセンターの例では、状況は異なります。MTBFと併せて統計的な平均をとると、この電源装置の中の一部は耐用年数に達する前に故障することが分かります。手元に置く交換用予備品の数量は、設置された電源装置の全体的なMTBFに基づいて決定されます。