光モジュール用オンボード電源

さらに、レーザーダイオードの光学特性は温度に強く依存しています。温度が±0.1°C以上変化すると、光出力の波長が変動し、レーザーダイオードの性能に悪影響を与える可能性があります。レーザーダイオードの温度を一定に保つ1つの方法は、熱電冷却（TEC）のためにアクティブペルチェ素子を使用することです。

内部電源のパワーツリーは複雑になり、必要なさまざまなオンボード電圧を提供するために複数のDC/DCコンバータデバイスが必要になります（図3）。

効率要件が高く、内部電力損失による自己発熱を最小限に抑える必要があるため、低ドロップアウト（LDO）リニアレギュレータよりも、DC/DCコンバータモジュールが必要とされます。コンパクトな光モジュールのサイズ形式は、DC/DCコンバータの高さをボード上の他のICと同じか、それよりも低く保つ必要があることも意味します。

これらの厳しい技術要件をすべて満たすために、RECOMは超小型DC/DCコンバータモジュールのRPZ シリーズをリリースしました。RPZ-6.0は、4mm x 6mm x 1.6mm QFNパッケージのSMDパワーモジュールで、2.75～7V DCの入力電圧で動作し、90%の変換効率で最大6アンペアで安定化された0.6V – 6.65V DCの調整可能な出力を供給します。RPZシールドインダクタが統合されているため、完全な電源を形成するには外付けコンデンサと設定抵抗のみが必要です。

RPZ-3.0Aパワーモジュールはさらに小型で、設置面積は2.5 x 3.5mm、高さは1.6mmです。0.6～5.5V DCの調整可能な出力電圧で最大3Aを供給できます。最後に、RPZ-1.0は、2 x 2mmという小さな設置面積で、0.6～5.25V DCの調整可能な出力電圧で1Aを供給できます（リニアレギュレータと同じサイズですが、効率ははるかに高くなります）。すべてのRPZは短絡防止機能を備えています。

適切なソケットを備えた完全な光モジュールパワーツリーを図4に示します。電源モジュールを収容するために、PCBがハウジングとの間に必要とする隙間は、1.6mmのみです。