2025/07/30
RECOM RACM30-Kシリーズが拡張し、より幅広いアプリケーションに対応
コストパフォーマンスに優れたRECOM RACM30-KシリーズのAC/DCコンバータに、36V、48V、54VDC出力が新たに追加され、アプリケーションの幅がさらに広がりました。既存の5V、12V、15V、24V、±12V、±15V出力に加えて、24VDCを超える出力においてもUL 60601-1 BF医療機器認証を維持しており、在宅医療機器やPoE+(Power over Ethernet Plus)アプリケーションにも対応します。54VDC出力は、高い対地絶縁を必要とする電力注入に最適です。
RACM30-Kシリーズは、88V-305VACの超広範囲入力電圧を特徴とし、配線式、オープンフレーム、封入型PCB、シャーシマウントなど、業界標準のピン配置で提供されます。DINレール取り付けオプションもあり、プッシュイン式端子を採用しています。さらに、直径わずか59mmのIP65ケースに完全封入されたタイプもあり、フライングリード線を備え、壁面埋込ボックスへの設置が可能です。封入型モデルのフットプリントは1.5インチ×2インチとコンパクトで、-40°C~+60°Cの環境温度で30Wの定格出力を実現し、90°C時にはディレーティングが適用されます。
本シリーズは、OVCIII認証を取得し、最大標高5000mでの使用が可能で、出力は「限定電源」に分類されます。
EMC規格EN 55022のカーブBを余裕を持って満たし、PELV構成でフローティングまたは接地出力に対応しています。医療機器向け認証に加え、IT/マルチメディア、計測機器、ハウスホールド、産業用アプリケーション向けの安全認証も取得しており、90°Cまでの耐環境試験を実施しています。
「RACM-30シリーズの新モデルは、同じ高性能と堅牢な設計を維持しながら、より幅広いアプリケーションに対応します」と、RECOMのAC/DC製品マネージャーであるMichael Schrutka氏(理学修士)はコメントしています。