上記の特徴をすべて備えた電源として、RECOM社のRACM1200-Vがあります。RACM1200-Vは、コンパクトなAC/DC電源の新基準となる製品で、ファンレスで信頼性の高い動作を実現し、システムの長期稼働を可能にします。ベースプレート冷却方式により熱をアプリケーションから逃がし、最大1,000Wの連続出力と最大1,200Wの短時間出力を実現しました。
ファン出力にオプションのファンを接続すれば、最大1,200Wの連続出力も可能です。幅広い出力電圧設定、定電圧/定電力とHiccupモードの設定を組み合わせることで、特にアプリケーションの本質的な安全性をサポートする多彩な機能を備えています。また、2つの補助出力(プログラマブルな5V~12Vのシステムファン出力と、絶縁された「常時オン」の5V/1Aのスタンバイ出力)と同様に、さまざまなアナログ制御・監視機能にコネクターからアクセスでき、電源管理機能を利用できます。
RACM1200-Vシリーズは、プロジェクトに応じたファームウェアの設定で、インテリジェントに制御されたフォールト・リミッター機能により、本質的にフェイルセーフな設定に制限することができます。標準バージョンでは,2本の信号線とインジケータLEDによって内部状態を読み取ることができます。
RACM1200-Vシリーズは、プロジェクトに応じたファームウェアの設定で、インテリジェントに制御されたフォールト・リミッター機能により、本質的にフェイルセーフな設定に制限することができます。標準バージョンでは,2本の信号線とインジケータLEDによって内部状態を読み取ることができます。
図2:RACM-1200Vのデータシートからの抜粋
PMBusバージョンのRACM1200-V/PMBは、アナログのステータスおよび制御ピンに加えて、お客様が電源を直接調整できるデジタル・インターフェースを備えています。RECOMは、電源装置をプログラミングするためのコマンドライン・インターフェース・ユーティリティも提供していますので、ご要望に応じてご希望のファームウェア設定でデバイスを事前にプログラムすることも可能です。
どちらのバージョンも最大95%のピーク効率を達成し、さらにスタンバイモードではエコデザインの要件を満たしています。RACM1200シリーズは、医療用(2MOPP、BF)、工業用、ITE規格等の世界的な安全認証を取得しているほか、クラスAイミュニティとクラスBエミッションの電磁両立性(EMC)試験にもパスしています。これらの特長により、本製品は、業界で最も簡単に統合できるモジュラー電源ソリューションの一つとなっています。